Life in Oregon
オレゴンでの日々の暮らしやアンティークのことなどを綴っています。
Vol. 15 September 23, 2005
まだ日中は夏の名残りのように暑い日もありますが、
山のほうに行くと、木々が赤く色づき始めました。
暑い時はなかなか気の進まなかったキルトですが、これから秋の夜長
温かいミルクティーをお供にチクチクと針を進めたくなりますね。
5年前、ここに住み始めた時は、周りに誰も知り合いは居なくて
慣れないアメリカでの生活に少々くたびれて
心が乾いていた時期がありました。
何をするにも気力が湧かず,自分が自分でない様な気がしていました。
そんなある日,日本から持ってきたお気に入りの布を見ていたら、
無性にベッドカバーが作りたくなり,大好きなこうの早苗さんの本から
好きなデザインを真似てチクチクし始めました。
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毎日毎日チクチクしていたら、あ~ら不思議、
少しずつ本来の自分を取り戻して,気持ちが明るくなりました。(*^^*)
最後に完成した時はすっかり昔の自分に戻っていました。
大好きな色合いだし,大好きな布を厳選?して縫ったので
満足度は100%でした。
でも、何かが足りない気分なんです。
何だろう?何かが足りないんです。
しばらくして、そうだ!キルトに限らず,好きなもの,好きなことを
分かち合える友達や分かち合える時間が
今回はなかったんだ!って気がついたんですね。
私のショップの名前にもなっているキルティングビー。
アメリカ開拓時代、皆でおしゃべりをしながら共同で1枚のキルトを仕上げる様子を
キルティングビーと言いますが、ひとり黙々と仕上げたキルト作りは
そんな楽しさが
ちょっと足りなかったんでしょうね。


左の画像はもう15年も前,アイオワの小さな村に立ち寄った時に撮影したものです。
アーミシュの女性ふたりがシンプルな色合いのダブルウェディングリングの
キルティングをしていました。
何とも言えない優しい時が流れていました。
右は去年Auroraという町で開催されたアンティークキルト展の
キルティングビーのデモストレーションの様子です。
大半のアメリカのキルターはミシンでキルティングをしますが、
このデモでのおふたりは、友人とおしゃべりしながら、ゆっくりと
時間をかけてキルティングを楽しみたいと仰っていました。
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先日立ち寄った美術館に30人の女性が共同で
作成した大きなアップリケキルトが展示されていました。
30人の女性がおしゃべりしながら楽しく作った気持ちが、
こちらにも伝わってくる素敵な1枚でした。
下手だけど、キルトを作るのは大好き。
残念ながらここアメリカでキルトの楽しさをシェアー出来る友人に
まだ巡りあえなかった私が、日本のキルターの方達と
その楽しさ、素晴らしさを分かち合える機会を頂きました。
ネットを通してお友達になった魔女ままさんはキルトの先生ですが、
彼女の展示会に,"Eikoさんも1枚キルトを展示しませんか?"って
嬉しいお誘いを頂きました。
魔女ままさんと生徒さんたちのキルトを見たい!って
気持ちが高まって、図々しく展示会に参加させて
頂くことになりました。
大きなものは時間と能力の関係で作れないけど、
コレクションしている大好きなフィードサックや
ビンテージのファブリック、復刻版の布を使って
シンプルなポステッジキルトを仕上げました。

久しぶりに作ったキルトは縫い目はかなり雑になりまして(汗)
恥ずかしいものとなりましたが、やはりキルトは皆と楽しみたいという
私の想いがちょっと勝ってしまってこのキルト
日本へと旅立ちました。
展示会は10月4日から10日まで
佐倉市の川村記念美術館で開催されます。
楽しい会場作りをここ毎日魔女ままさん頑張っておられます。
是非お出掛けくださいね。
キルトの後を追って、私も日本に帰ります。
心はすでに展示会と秋の美味しいものです。